Woman’s おすすめポイント
【SATC】に女子が夢中になるのは、主人公たちのライフスタイルです。恋の悩みなどを多く扱われている作品の中でも、多くの女性に支持されているのは、ライフスタイル自体に興味をそそられるからなのでしょう。「ニューヨーク」「ブランド」「ファッション」「旅行」「友達4人でのランチ」「パーティー」・・・などがひしめくライフスタイルは、女子の永遠の憧れです。そして、リアルなサラ・ジェシカ・パーカーなどは、“セレブ”だと思いますが、この4人の主人公は、“セレブ”として登場していないところが、都会で働き欲しいモノを手に入れた等身大の女性たち、と見ることができて、手が届きそうに感じてしまうのも、【SATC】の魅力なのです。映画化に伴い、同時に少し成長した主人公たちによって、大人の成功した女性たちのライフスタイルが見られたことも、映画化の魅力です。ザ・ムービーの1と2を観るだけで、華やかな気持ちになれる、文句なしに女性にオススメの映画です。
主人公4人が素敵!素敵!素敵!

4人のタイプがそれぞれで、いろいろな女性の意見を聞くことができるのも、魅力の一つと言えるえでしょう。いろいろなものにおいて奔放で、おおらかなサマンサと、頭が良く、辛口コメントができる、現実的なミランダと、家庭的で、優しく、意識高い系なシャーロット。そしてメインの主人公であるキャリーは、愛嬌があり、猫のように気まぐれでもあり、時に繊細でもある性格をしています。1つの恋愛を語っても、その男性への意見は様々です。映画版1の中で、こんなセリフがあります。
サマンサにとって 私たちは3つの鏡だ
SATC THE MOVIE サマンサがスミスとの関係に悩み始めて太ったシーンでのキャリーのナレーション
私たち視聴者にとっては、まさに4つの鏡と言えるほどに、様々な経験に対してのそれぞれの意見に、共感したり、ハッとさせられたりするのです。
4人でのランチシーンは、マネしたくなる大人女子の嗜み

HBOで放送されていた、ドラマ版でも、4人でのランチシーンをよく見かけます。もちろんバーに出かけることもあるのですが、何となく夜の時間は、仕事先との会食や、パートナーとの時間に充てているように見て取れます。まさに、キャリアと恋と友情を両立させたいデキる女性の、賢い時間の使い方なのです。映画版では、それぞれ家庭がある人もいれば、子供がいる人もいます。そういうそれぞれの状況を鑑みて行われる、彼女たちの楽しみ方は、大人の女性に必見とも言えるでしょう。
また、ランチという気軽な時間帯に、気軽な時間量顔を合わせるというのが、ストレスが溜まることもなく、続けられる1番の理由かもしれません。時間だけでなく、ランチであれば、価格帯も夜ほど高くないでしょうから、毎週のように会っても、夜よりも負担は少なく抑えられます。忙しくても友情を保つための、大人女子必見の技が詰まっているのです。
注目すべきは、その技ありなところだけではありません。女だけのランチ会と言っても、キャリーたちはそれぞれに好きな洋服を思い思いに楽しんでいます。『お洒落してレストランでランチ』このこと自体が、彼女たちの気分転換になっているのです。また、食べているものもお洒落なサラダであったり、ワンプレートのチップスとホットサンドのようなものであったり、フルーツが山盛りのプレートだったり、お洒落な女子会にピッタリなメニューであるのも、観ていて思わず憧れるランチ会である理由です。
SATCには欠かせない電話のシーンに心躍る!

彼女たちの物語の中で印象的な電話のシーン。映画版でも何度か電話シーンを観ることができます。映画版1では、キャリーがサマンサへ結婚の報告をするシーン、“ページシックス”いわゆるNYの有名な新聞のゴシップ欄に、キャリーの結婚のことが掲載されたことを、シャーロットがキャリーへ報告するシーン、キャリーがサマンサへ、携帯の番号が昔と変わったことを嘆くシーン、ニューイヤーイブに、ミランダがキャリーへ電話するシーン。映画版2では、シャーロットが子守りのことでキャリーに相談するシーン、女友達とではないけれど、ビッグとキャリーが電話をするシーンを観ることができます。
今の時代、連絡の方法は様々あるだけに、簡単な文章での連絡が多くなっていますが、キャリーたちは、大事な人達への連絡に、気軽に電話という手段を取っています。相手にそれほど気を遣わずに、自分が掛けたいと思ったタイミングで掛け、本当にふと頭に浮かんだことだけを話す電話をします。電話を受けた側も都合が悪ければすぐに切るなど、とてもラフな電話のシーンが多いのです。「映画だから」そう言ってしまえば簡単ですが、その気軽な電話シーン憧れるのは、そういう相手が欲しいと思っているからではないでしょうか?友人と電話で話すということは、会うほどまではいかなくとも、心が通いやすい最高のツールであることを、思い出させてくれるのです。
キャリーの可愛いしぐさにベタ惚れ!キャリーから愛嬌を学べる!

映画版【SATC】でもやっぱり可愛いキャリーの、その愛嬌に心奪われてしまうこと間違いなしです。先に紹介した、主人公4人のそれぞれの性格やテイストの通り、キャリーからは愛嬌を学ぶことができます。キャリー演じる、サラ・ジェシカ・パーカーが、普段からやっているしぐさなのではないか・・・と思ってしまうくらいに、とても自然でキュートなのです。
映画版1では、VOGUEからのオファーで、キャリーのブライダル特集を組みたいと言われ、承諾する時の顔と頷き方。新居に持っていく服を、ファッションショーさながらに選ぶ時のなりきりシーン。映画版2では、記念日にビッグからプレゼントをもらう際のワクワクした表情、アブダビにて、召使いに脅かされてびっくりするシーン・・・など、あげたらキリがないほどに愛嬌で溢れています。
よく見ると、キャリーは他の主人公よりも、ジェスチャーで表現しようとすることが多いようです。キャリーの動きのある話し方に、愛嬌の秘密が隠されているようにも感じられます。大人の女性に憧れるけれど、子供のような心を持っているキャリーは、まさに等身大の可愛い大人女子なのです。
観ていて楽しい!カラフルなファッションの世界

【SATC】の最大の魅力は、観ていて楽しくなるファッションアイテムが多いということでしょう。観ているだけで心が浮足立つほどに、主人公たちのファッションが毎回手の凝っているものばかり。また、キャラの性格や特徴に合わせて、身に着けるアイテムのジャンルを、何となく決めているのも、見ていて楽しいところです。誰のファッションが一番好きか?と自問自答しながら観ていれば、自ずと自分が好みのファッションが見つかります。また、いつでも身だしなみに気を遣う主人公たちを観ていると、楽しそうな毎日は、“そこ”から来ているのではないか?と思えてしまいます。そしてそれもまた、きっと間違いではないのです。好きなブランドもドレスやヒールやバッグを持ち、着飾ることをどんな時期でも楽しむのは大切なことなのです。例えば、子育て期のシャーロットは、子供とお菓子作りをしている時にも、ヴァレンティノのビンテージスカートを履いています。ママは子供のことが第一になり、自分の事をおろそかにしてしまいがちですが、シャーロットのその美意識が、いつまでも旦那様と仲の良い秘訣なのかもしれません。結局、そのスカートはお菓子作りの最中に、子供に汚されてしまうのですけれどね・・・。
世界観を気軽に感じたいならドラマよりも映画を。

ドラマの【SATC】は、シーズン6まである、超大作。というのもあり、なかなか最後まで味わい尽くすのは、大変でもあります。もちろん、映画版よりももっと色濃く恋愛の部分について、様々なトピックが語られるため、味わい深いのも事実です。また、テイスト若干ですが異なり、ドラマでは、主人公のライター・キャリーが、恋愛についての疑問を、3人の友人と自らの経験を参考に、解決していくストーリー展開で進みます。そのため、問題提起から始まり、その問題に対するキャリーの締めの言葉で1エピソードが終わっていきます。その点、映画版は、女友達とお洒落して気ままなランチシーンや、最前列でのファッションショーや豪華なファーストクラスでの旅行などの煌びやかなシーンなど、華やかな世界にいる女性たちの、友情とライフスタイルが中心となります。ドラマ版が平日なら、映画版は長期休暇のように、ぎゅっと楽しそうなイベントが詰まった映画版は、飽きずに【SATC】の世界観を楽しめる傑作です。
Woman’s おまけポイント

ドラマ版との違いとしてもう一つあるのが、彼女たちのライフステージの違いです。ドラマ版では、まだ恋愛を模索中の若い頃の彼女たちですが、映画版では、それぞれに決まった相手が(サマンサでさえ)いる状態です。新しい恋に右往左往と言うよりは、自分たちの手に入れた恋の先にある、結婚生活や割り切った関係など、より大人なステージに入ります。結婚を考えているパートナーがいる人や、結婚して間もない頃の人、子育てが大変な時期の人、夫と山を越えた後の人など、様々な“大人な”ステージの人に刺さるテーマが描かれています。テンションアップにもつながる華やかな世界観の中で、大人女性が悩むテーマについて、キャラクターの異なる4人の主人公たちに共感させられる、女性に特化したオススメ映画です。
kato
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