洋画【マイ・インターン】仕事へのモチベーションを上げたい人にオススメの映画

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Women’sおすすめポイント

【プラダを着た悪魔】【プリティ・プリンセス】など、女性が憧れるシンデレラストーリー(はじめは冴えないけれど後に素敵になる物語構成)な映画に出演しているアン・ハサウェイが主演をしています。アンの可愛らしいお顔立ちと、デキる女の着こなしにも注目です。働く女性にとって実生活に近く感情移入しやすいオフィスシーンがある作品とアン・ハサウェイの掛け合わせは、世の女性たちにとって「待ってました!」と言いたくなる作品でした。

【プラダを着た悪魔】では、仕事ができず馴染めない主人公が出世していく物語でしたが、今回は完璧人間が実は不器用で、そこが魅力となる物語です。働きながら生きる女性の強さと葛藤に、思わず共感することがあるかもしれません。また、相棒となるロバート・デ・ニーロが、彼の魅力のように味わいある作品にしてくれてます。はじめは完全恋愛対象外の年齢の男性との掛け合いが、期待値の高いこの作品にどう影響を及ぼすのか・・・と思いましたが、ロバートのおかげで確実にプラスに働きました。年齢性別関係ない友情の温かさに加え、仕事への向き合い方も教えてくれます。

アン・ハサウェイの魅力は【マイ・インターン】の魅力

アン・ハサウェイは冒頭での紹介の通り、一見すると仕事ができる完璧主義の綺麗な女性ですが、その裏で想像を絶するようなプレッシャーと困難を抱え、実は生き方が不器用である、そんなタイプの女性を演じています。アン・ハサウェイが、キラキラした世界の煌びやかな女性を演じるのは、その見た目の美しさから当然のようにマッチしていますが、魅力的な女優である理由はそれだけではありません。

【モダン・ラブ】や【ラブ&ドラッグ】、【パッセンジャーズ】など、訳ありの役やシリアスな雰囲気も見事にこなす女優の一人でもあります。そんな彼女の多彩な表情が今回の作品でも生かされていました。フランクだけど人使いが荒い、仕事はできるけれど家族のことになると不器用、強いけれど緊張したり酔いつぶれたり泣いたりと弱い面もある、一人の女性のいろいろな部分を違和感なく演じることができるのは、アン・ハサウェイだからと言えるでしょう。

アン・ハサウェイと同じくらいロバート・デ・ニーロの魅力全開

アン・ハサウェイの実力は然ることながら、この作品の見どころはロバート・デ・ニーロと言っても過言ではないでしょう。ロバート・デ・ニーロ演じる高齢の男性ベンは、クラシックな自分の”スタイル”を貫きつつ、必要であれば若い者たちと冒険をする遊び心を忘れない、円熟した大人の男性です。まさに私たち若い世代が最も求めるシニア像です。その証拠に、【マイ・インターン】では、周りの若者たちはこの男性を”古臭い””うっとうしい”と感じるどころか、彼を慕い、彼の元に自然と人が集まって行くのです。それは、彼がいつでも自分に似合うお洒落を欠かさず、謙虚で、物言いが穏やかでありながらも正直であるからでしょう。働く女性なら、こんなに頼もしい男性には憧れてしまうはずです。

実はこれまでに演じた役をみてみると、彼は目つきが鋭い強面の役や素直になれない老人の役など、【マイ・インターン】で見せる役柄とは真逆のものも案外多い印象です。女性たちの目に留まる作品では、なかなかお目にかかりにくいロバート・デ・ニーロでしたが、ロバート・デ・ニーロ本人の目に宿る親しみやすさと、茶目っ気と、哀愁が、寛大でクラシックで遊び心のある大人の男性を見事に表現しているところを見て、若い女性ファンも増えたことでしょう。

先人の仕事への向き合い方を勉強できる

この物語で魅力的なことは、仕事へのモチベーションを維持する方法や、仕事への向き合い方を考えることができることです。ベンは、仕事に出かける前の日は6時に目覚まし時計をセットします。どれだけカジュアルな職場だとしても、仕事着はスーツと決めており、仕事に必要な道具にはこだわり、それを閉まっておく入れ物も、革のビンテージのアタッシュケースです。とても統一された彼の持ち物は、仕事を楽しくさせてくれるものに違いありません。

また、当初仕事を振ってもらえなかった彼は、自分から進んで上司に仕事を求め、自分から進んで周りの困っている人達を助ける形で、仕事を手に入れます。インターンという設定ですが、彼が給料をもらっているかどうかは分かりません。しかし、彼の仕事へのモチベーションは保たれているのです。誰かの役に立ちたい=仕事と、彼の仕事ぶりはその気持ちが発端となっています。「仕事」というと、どうしてもその業種での知識や技術などの有能さが大切であると思いがちです。しかし、彼のように人を良く見て、何を求めているのかを感じ取るなり聞き取るなりして、共に働く人へ興味を持つことこそ、良い仕事をする近道であると教えてくれるのです。

個性的で魅力あるキャストに心躍る

アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロはダブル主演を見事にこなし、お互いの存在がお互いを高めていますが、この2人と掛け合う人たちも魅力的な存在でなければ成立しません。ベンが、遅咲きの恋に落ちる相手役である、レネ・ルッソもまた熟した大人の女性です。エレガントで優雅で余裕がある大人の魅力を放っています。こうしたことからも、この映画は「なりたいシニア像」を模索するのにも良い作品とも言えるかもしれません。また、ロバート・デ・ニーロ演じる男性の同僚役である、アダム・ディヴァインは、【ピッチ・パーフェクト】などにも出演している注目俳優の1人です。コメディアンでもある彼は、持前の明るさがよく出ており、彼が画面上に現れると明るい雰囲気になります。メイキングインタビューによると、今回は若手の俳優が多いようで、若い経営者のベンチャー企業的雰囲気がよく現れています。

ナンシー・メイヤーズ監督が創る世界観が魅力的

【マイ・インターン】の監督は、ナンシー・メイヤーズです。彼女は、【ハート・オブ・ウーマン】【ホリデイ】【恋するベーカリー】【恋愛適齢期】など、魅力的な大人の女性の恋愛模様を描いた作品を多く製作されています。この監督の映画が1つ好きならば、他の作品も必ず好きと言ってもいいくらいに、作品のシチュエーションは様々あれど、方向性、見せてくれる世界観を統一してくれている印象があります。登場人物のスタイルや、部屋のインテリア、心地よい挿入歌、全てがハイセンスなのです。ナンシー・メイヤーズの創る世界の女性は、いつも仕事ができる何歳になっても魅力的な素敵な女性であるため、幅広い年齢層の女性を虜にしてくれること間違いなしです。今作品でも、登場人物たちは自分のスタイルを持ち、素敵な住まいを持ち、爽やかで明るく心地よい音楽から始まります。”大人の”をキーワードにした作品が得意な彼女が創る、”大人の”友情物語です。

Women’sおまけポイント!

監督であるナンシー・メイヤーズ本人が、ダイアン・キートン似(※個人の感想です)の美熟女であり、成功者です。だからこそ、”老化”をただの古びていくこととせず、成熟と捉え、”魅力的なこと”であると表現するのが得意なのでしょう。若さというのは、必ず失うものであり、長い人生で考えると「若いことが素晴らしいこと」と自覚をして過ごせる期間は一瞬です。自分で「老いてきた」と感じたり、周囲から見て自分が老いた存在となる時間の方が長いものです。だからこそ、上手に成熟するためのお手本が欲しくなります。「まさに!」な年齢の方はもちろん、今はまだ若いけれど素敵な大人になりたい方には、この映画は気に入ること間違いなしです。

kato

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