洋画【かぞくはじめました】完璧でなくていい。喧嘩してもいい。恋人に必要なことが分かる映画

photo of man in raising baby under blue sky ラブコメ
Photo by Dominika Roseclay on Pexels.com
スポンサーリンク

Woman’s おすすめポイント

赤ちゃんが出てきて、家族というワードが出てきて・・・一見すると子育て世代にしか響かないのでは?と思うタイトルとパッケージで、観るのをためらっているとしたら、泣けるシーンあり、笑えるシーンありで、子どもがいない人たちにも十分響く作品です。少し変わったシチュエーションではありますが、主人公たちの住む家も、出てくる美味しそうな料理も、カントリー調のバックミュージックも素敵で、理想のライフスタイルを思い描くのにちょうどいい雰囲気となっています。パートナーと喧嘩ばかりで、関係に悩んでいる人も、一緒に何かを乗り越えることで、明るい未来が待っていると思える、ハッピーエンディングな映画です。恋人と喧嘩中の方には嬉しい、心を軽くする台詞もあるのでお見逃しなく。

ラブコメの女王!キャサリン・ハイグルが母親役!

mother holding her baby
Photo by Kristina Paukshtite on Pexels.com

キャサリン・ハイグルは、これまでに数々のラブコメ作品に出演しています。2008年の【幸せになるための27のドレス】2009年の【男と女の不都合な真実】2010年の【キス&キル】そして、同じく2010年に【かぞくはじめました】など、ラブストーリーですが、どこか笑えるような、明るいイメージの作品に多く出演しています。彼女の魅力は、もちろんそのザ・アメリカンビューティーな顔立ちと美しい金髪やスタイルも魅力的ですが、それ以上に話術が素晴らしいのです。もちろん作品の中なので、台詞ではありますが、コメディーの要素として、相手との言い合いがコミカルにそして軽快に進むことは、大前提として重要な要素です。コミカルで軽快な話し方が様になり、且つ美貌も兼ね備えた彼女は、ラブコメの女王として不足なし、それどころか天職!とも言えるほどに、こうした役にハマっています。そんな彼女が、【かぞくはじめました】で見せる母親像は、バタバタとせわしない場面もありながら、彼女が持つ本来の“母性”を感じさせる優しいまなざしが印象的な作品となっています。

やっぱりイクメンが似合う男!ジョシュ・デュアメル

silhouette of boy running in body of water during sunset
Photo by Samuel Silitonga on Pexels.com

こちらのサイトでも紹介している【セイフ・ヘイブン】にも出演しているジョシュは、その時もシングルファーザーとして、子どもたちの世話を頑張るパパでした。【かぞくはじめました】でも、いきなりパパになるわけですが、パパの役がとにかく似合う!イケメンであり、今回は特にもともと遊び人である役柄にも関わらず、どこか“良いパパらしさ”が板についているのです。それは彼の私生活と結びついているのあもしれません。彼は歌手のファーギーと夫婦関係にあったものの離婚してしまいます。その後様々な人と交際したり、新たに家族を作りたい意志を表したりしています。世間からはいろいろな目を向けられている彼ですが、“家族”というものに対して誰よりも思い入れがあり、その気持ちが今回の作品にも生かされているのかもしれません。(参照:https://ellegirl.jp/article/c_celebrities_who-dated_their_crush_19_1029/josh_duamel_fergie/)(参照:http://www.mtvjapan.com/news/7y44uu/30243)(参照:https://news.livedoor.com/article/detail/15779707/

大切な人が居なくなっても、私たちは生き続けなければならない。

two women sitting on white bench
Photo by Elle Hughes on Pexels.com

基本的には、ジョシュ演じるエリックと、キャサリン演じるホーリーの、喧嘩しながらも良きぴったりなテンポ良いやり取りが魅力の、なんとなくクスリと笑える映画です。しかし、2人の親友が亡くなったシーンと、その2人のことを懐かしんでいるシーンは、切ない思いがよく伝わってくる感動のシーンでした。実際、親しい誰かが亡くなることが起こったとしても、生きている者は生き続けなければなりません。この2人のシチュエーションも、実際はもう少し悲しみ続けたかったことでしょう。しかし、親友たちは1番悲しむであろうエリックとホーリーに、子どもを預けることを生前に決めています。それは、どんな悲しみが起ころうとも、赤ん坊ソフィーを放っておくことができないだろう2人に、前を向かせるためだったと思われます。大切な人たちは、私たちが笑って“生”に前向きに生きることを望んでいるのです。実際に2人は、すぐに前を向いて生き始めます。そんな、ヒューマンドラマのようなメッセージ性もある映画です。

「完璧すぎなくていい」を教えてくれる。

thoughtful young woman drinking coffee near window on gloomy day
Photo by JESSICA TICOZZELLI on Pexels.com

赤ん坊の世話をする日々が始まり、忙しく過ごしながらも、本当の意味で悲しみから中々抜け出すことができないエリックとホーリーが、お互い言い合いをしながらも協力し始めた頃、エリックが子育てのために昇進を逃したことで落ち込み、エリックは弾みからひどい言葉を言ってしまいます。そして、2人はやっと自分の悲しみに向き合います。そのあとの仲直りのシーンでこんな言葉があります。

つまり ケンカしてても 両親は務まると?

ケンカばかりでもね 彼らの人生に合わせることないのよ

この家は嫌いだ 霊廟みたいで 彼らの写真だらけだし あのカウボーイの絵も

キモいわ

処分したい

エリックとホーリーが親友夫婦のホームビデオを見ながら会話するシーン (字幕版日本語字幕より)

子育てのことが何も分からないからこそ、育児書などの完璧なテキストや、“いい親”のイメージのもと、「完璧にしなければならない」と思ってしまいがちです。だからこそ思い通りにいかないと、余計にイライラし落ち込みます。また、死者のことを弔う気持ちというものにも、型にハマった考え方を用いれば、死者の事を尊重し、彼らが居た頃の状態を崩してはいけないと考えてしまいがちです。しかし、この2人の会話の通り、育児も、弔いも完璧でなくても良いのです。喧嘩をしてばかりでも両親にはなれるし、故人の家の写真を撤去して自分らしくしても、弔う心が失われるわけではないのです。完璧でなくても良いからやってみることを後押ししてくれています。

「言い合える関係」はその関係がダメなのではなく、その関係が宝物であるということ。

anonymous ethnic couple sitting on sofa having marriage issues
Photo by Ketut Subiyanto on Pexels.com

エリックとホーリーは、2人の親友であるアリソンとピーターを介して出会った頃から、文句を言ったり茶化したり、言い合いをしたりちょっかいを出したり・・・と、恋仲になる2人・・・とは言えないような出会いでした。しかし、2人に赤ん坊を託すことを生前から決めていたアリソンとピーターは、最初からそんな調子の2人を、見込んでいたのかもしれません。出会った頃から相手を気にせず言いたいことを言えて、自分を良く見せることなく自由にふるまえるということは、宝物のようなことなのです。家族とは、時に自分のことを良く見せる以上に大切なこともあります。腹を割って発言ができない関係では、家族として過ごしていくことは難しいのです。それができるエリックとホーリーはまさに運命の相手なのです。

Woman’s おまけポイント

wood bridge cute sitting
Photo by Pixabay on Pexels.com

エリックとホーリーの軽快な喧嘩のシーンや、親友との思い出を振り返る感動のシーン、楽しそうに笑い合うエリックとホーリーのシーンなど、見どころはたくさんあるのですが・・・、ソフィーの可愛さは最初から最後まで女神です。そんなソフィーは三つ子で、ブルック・クラゲット、ブリン・クラゲット、アレクシス・クラゲットの3人で演じられています。(参照:http://c-movie.jp/review/life-as-we-know-it/)どのソフィーも可愛すぎるのですが、ホーリーの作った食事を食べずに、ビスケットを食べてにんまりする顔や、ビールを飲みながらパンツ一丁で歩くエリックと、おむつ一丁でミルクを飲みながら歩くソフィーは可愛すぎです。癒しもある映画なのでした。

kato

コメント

タイトルとURLをコピーしました